一度だけ配置を変えるなら[行と列の入れ替え]を使って貼り付けます。元の値の変更を結果へ反映させたい場合はTRANSPOSE関数を使います。先に出力先の行数・列数と空き領域を確認しましょう。
貼り付けはデスクトップ版Excelを想定。Microsoft 365・Excel 2021/2024のスピルと、Excel 2016/2019などの従来の配列数式では入力手順が異なります。
行と列を入れ替えると、表はどう変わる?
サンプルCSVを開くと、A1:D3に次の表があります。見出しのJan・Feb・Marは1月・2月・3月を表しています。
| Item | Jan | Feb | Mar |
|---|---|---|---|
| Notebooks | 120 | 160 | 140 |
| Pens | 80 | 90 | 120 |
3行×4列の表を転置すると、4行×3列になります。結果をF1から配置する場合はF1:H4を使います。元の表と重ならない、空いている場所を用意してください。
| Item | Jan | Feb | Mar |
|---|---|---|---|
| Notebooks | 120 | 160 | 140 |
| Pens | 80 | 90 | 120 |
| Item | Notebooks | Pens |
|---|---|---|
| Jan | 120 | 80 |
| Feb | 160 | 90 |
| Mar | 140 | 120 |
一度だけ入れ替える:コピーして貼り付ける
- 見出しを含むA1:D3を選び、Ctrl+Cでコピーします。この操作では切り取りを使いません。
- 元の範囲から離れた空白セルF1を選びます。
- [ホーム]→[貼り付け]のメニューから、[行と列の入れ替え]または[入れ替え]を選びます。右クリックの貼り付けオプションから選べる画面もあります。
- F1:H4に4行×3列の表ができたことを確認します。Macではコピーに⌘+Cを使い、[ホーム]の貼り付けメニューで入れ替えを選びます。
このサンプルは値だけなので、貼り付けた結果は元の値の変更に連動しません。数式を含む表では参照が変わる場合があるため、計算結果と参照先も確認してください。
元の表と連動させる:TRANSPOSE関数を使う
Microsoft 365やExcel 2021/2024では、出力先を空けてF1に次の式を入力し、Enterで確定します。
=TRANSPOSE(A1:D3)結果がF1:H4へスピルして広がります。たとえば元のB2を120から125へ変更すると、結果のG2も125へ更新されます。出力の一部を編集するのではなく、元の表か左上の数式セルを編集してください。
Excel 2016/2019などの従来の入力方法
動的配列に対応していないExcelでは、結果を表示する範囲を先に選択します。この例ならF1:H4です。
- F1:H4の4行×3列を選択します。
- 選択を維持したまま=TRANSPOSE(A1:D3)と入力します。
- Windows版ではCtrl+Shift+Enterで配列数式として確定します。
従来の配列数式では、元の範囲に合わせた出力サイズが必要です。Microsoft 365などのスピルの手順と混ぜず、お使いのバージョンに合う方法を選んでください。
#SPILL!や貼り付けできない場合の確認
| 困ったこと | 確認すること |
|---|---|
| #SPILL!が表示される | F1:H4に値や数式、結合セルがないか確認します。既存の内容を消す前に確認し、必要なら出力先を別の空白領域へ移します。 |
| 入れ替えの貼り付け項目が使えない | 元のデータがExcelのテーブル内にあると利用できない場合があります。別の場所でTRANSPOSEを使う方法を検討します。 |
| 数式をテーブル内へ置いている | スピルする数式はExcelテーブルの外の空白領域へ入力します。 |
| 元の表に空白があり、結果に0が出る | TRANSPOSEで空白セルが0として表示されることがあります。欠測と本当の0を区別してから、出力の扱いを決めてください。 |
行列の入れ替えと、単純な列の移動は別の操作です。Name列とAmount列の左右の順番だけを変える場合は、列の移動・入れ替えのガイドが適しています。
完成後に確認する3つのポイント
- 元の3行×4列が、4行×3列になっていること。
- 見出しItem・Notebooks・Pensと、月ごとの数値の対応が正しいこと。
- 貼り付けた表かTRANSPOSEの結果かを区別し、元の値を変更したときの動作が目的に合っていること。
数値を一度変更して確認した場合は、確認後に元へ戻して保存します。グラフに使う表を整える場合は、積み上げグラフの合計表示もあわせて確認してください。
よくある質問
元データを削除してもよいですか?
TRANSPOSEの結果は元の範囲を参照しています。元データを削除する前に、参照が不要かを確認してください。独立した表にしたい場合は、結果を別の場所へ値として貼り付ける方法があります。
元の表に行や列を追加すると結果も自動で広がりますか?
この例の参照はA1:D3に固定されています。その外へ追加したデータは参照に含まれないため、範囲と出力先の空き領域を見直してください。
スマートフォンでも同じ操作ですか?
操作メニューや配列数式への対応はアプリやバージョンによって異なります。この記事のデスクトップ版の画面名やキー操作を、そのままスマートフォンへ当てはめないでください。
サンプルをダウンロード
この記事のサンプル素材無料ダウンロード · .csvUTF-8のCSVデータです。Excelの[データ]→[テキストまたはCSVから]で取り込めます。ID列の先頭の0を残す場合は、その列のデータ型をテキストに指定してください。
画面や機能はExcelのバージョンや利用環境によって異なります。例を手元のブックのコピーで確認してから、実際のデータへ適用してください。