Excelで勤怠簿や残業簿を作る事ってよくあると思うのですが、その場合に問題になってくるのが分単位の計算。
普通に30分を 0:30 ってカンジで分表示すれば良いんですが、よく見かけるのが1時間を1と表示させたくて、30分を 0.5 と表示させるパターンです。
これのメリットとしては時給をそのまま乗算すれば賃金が計算出来るところでしょう。
1000円 × 7.5時間 = 7500円 という風に。
ただし 30分=0.5 とするのには問題が出てきます。
43分とか端数が入力出来ない
43分を小数点で表すにはいくらかわかりますか?
答えは0.716666…です。
普通に分からないですよね・・・。なので入力サイドでは通常、時間表示の 0:43 と入力するでしょう。
そのほうが入力もそうですが見たカンジもすぐに何分なのか分かりますしね。
では 0:43 と入力されたものを小数点で表すにはどうするか? です。
その前にExcelの日時表示形式をお勉強しましょう。
Excelは1日を正数の1として認識します。
つまり24時間で1、12時間では0.5なのです。
上記はB2もB3も同じく「1」の値を入れ、表示形式を変えたものです。
Excelの日時表示形式は1900年1月0日を起源に値1であれば1月1日に、値2であれば1月2日になるわけです。
値が3.5だとこのようになります。
ここまでは良いですかね?
つまり24時間=1な訳なのですから、1時間は0.041666…(1÷24)です。
0:30 は 0.0208333…
0:43 は 0.0298611… まぁ訳わかりませんねw
結局のところ、時間表示に24を乗算するだけ
Excelが1日を1と認識している に対して、こちらとしては1時間を1と認識したい訳ですよ。
その差を埋めるのが 24の乗算。
1日24時間なのですから24を乗算するだけで1時間を1と認識出来ますよね。
Excelの1(1日)× 24 = 24(時間) (こちらの思惑通り1時間=1の認識)
これをするとどうなるか、ですが
0:43 とセルに入力しても、別セルで24を乗算する所を作れば、そこに0.71666…と表示されるんですね。
当然 0:30 でしたら 0.5 です。
こうすれば簡単に時間を数値に変換出来ます。
勤務時間数・残業時間数を出して時給を乗算するのに便利ですね。