人の作った資料や式というのは解読するだけで相当の時間が掛かってしまいます。簡単な式ならいざ知らず。複雑にSheet間を入り組んでいたり、非表示されていたり、Book間を飛んでようものならもう大変。
さすがにBook間をリンクさせる事は少ないと思いますが(リンク切れが発生するし、旧データのままという事もあり得る為)、Sheet間なら普通に使いますよね。
人の式だと読むのに大変なのでお助け機能があります。
トレース機能
トレース機能と言って、このセルはあのセルとあのセルのデータを引っ張って来てますよ。また、このセルはあっちのシートのあのセルに引っ張ってこられてますよ。というのが矢印で出てくるようになります。
※この青矢印はエクセルが自動的に表示したものです。
この図はA1からA3までは手入力されており、A4でSUM合計している簡単なものです。
A4の式はどこのセルを引っ張ってきている式ですか?というとA1~A3ですよね。SUM(A1:A3)なので。
ですのでA4の1.「参照元をトレース」すると図のようにA1~A3からA4へ矢印が入ったのです。
さらにA7でA4×1000という式があった場合、A4セルがアクティブな時に2.「参照先のトレース」を行うと以下のようになります。
式の流れが簡単にわかるようになります。複数のセルに参照されている場合でもすべての矢印が表示されます。
また、Sheet間を飛んでいる場合はこのようになります。
これが別シートへ行っているマークです。
そして破線矢印をダブルクリックすると、どこのシートのどのセルという情報が出ます。またそれはジャンプ機能となっているので、参照先をクリックしてOKを押すとそのセルを表示してくれます。
機能の場所、ボタンの場所
2007の場合
数式タブのワークシート分析区分にあります。
2003以前の場合
メニューのツール、ワークシート分析の中にあります。